原作者コメント

日本の皆様へ

アメリカからご挨拶いたします。
6月20日より私の小説「石を積むひと」原作の映画が、日本で公開されます。準備に何年もかけ、ようやく映画化となりました。愛情と努力の年月でした。
完成した映画は、英語字幕で何度も見ました。その映画について皆様に伝えたいことがあります。

一言でいうと「I love this movie」です。
泣いて、笑って、この映画のすべてに共感しました。

スタッフ、キャストの皆さんは、私の物語の核心を見つけてくれた。欠点や弱さに関わらず愛に気づいた人々の物語。だから多くのシーンが私の心に響きました。私の中で、主人公の篤史と良子が深く繋がっています。あらゆる点で、私自身が篤史自身なのだと。

この映画を見終わった時、私からあなたに宛てたこの手紙を思い出してくれると嬉しいです。皆様もきっと、私と同じ気持ちになってくれることでしょう。日本公開時には、原作のモデルとなった私の愛妻・キャリーも海の向こうのアメリカで真珠のネックレスをしています。
本当にありがとう。いつか近い将来、日本の美瑛町を訪れ、映画で見た、あの美しい石塀に触れてみたい、この手で涙と共に。この映画は私に大きな喜びをもたらしてくれました。
私は日本という国に、すっかり心を捕らえられてしまいました。

2015年6月15日
EDWARD MOONEY, JR.